低血圧ってどんな症状?原因や今すぐできる対策をわかりやすく解説

HEALTH

 

「頑張りたいのに、体が動かない」
「どうしても朝起きられない」

 

このような症状で悩んでいませんか?

 

自分にとってつらいことでも「やる気がない」「だらけている」と見られてしまいがちなこれらの症状は、低血圧が原因かもしれません。

 

低血圧の症状は多種多様であり、症状の現れ方にも個人差があります。

 

そのため低血圧が原因の不調であっても、単なる体調不良だと思っている方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、低血圧の症状や対策について解説します。自身の悩みと照らし合わせ、症状緩和にお役立てください。

低血圧の症状とは?

 

 

低血圧には、さまざまな症状があります。

よくある症状を一覧にしたので、チェックしてみましょう。

 

  • 立ちくらみ
  • めまい
  • 朝起きられない
  • 頭痛、頭が重い
  • だるさ、疲労感
  • 肩こり
  • 動悸
  • 胸の痛み・圧迫感
  • 失神
  • 吐き気

 

このような症状は朝に起こりやすく、午前中の生活に支障が出る傾向にあります。また冬場よりも夏場に症状が出やすいです。食欲不振や夏バテにつながりやすいので注意しましょう。

 

なお一般的には最高血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の状態を「低血圧」と呼ぶことが多いです。

 

ちなみに最高血圧は、「収縮期血圧」や「上の血圧」と、最低血圧は「拡張期血圧」や「下の血圧」と呼ばれることもあります。

 

低血圧の種類と原因

 

一言で低血圧といっても、原因によっていくつかの種類に分類できます。

 

ここからは次の4つのタイプについて解説します。

 

  • 本態性ほんたいせい(一次性)低血圧
  • 症候性しょうこうせい(二次性)低血圧
  • 起立性低血圧
  • 食後低血圧

 

さっそく、詳しく見ていきましょう。

 

本態性(一次性)低血圧

 

 

本態性(一次性)低血圧は、低血圧症の約90%を占めています。

 

このタイプは血圧低下の原因となる病気はなく、体質的な場合が多いとされています。

 

とくに自覚症状がない場合や、症状に困っていない場合には治療の必要はありません。

 

本態性(一次性)低血圧は、疲労を感じやすい方や冷え性の方、朝は弱いが午後になると調子の出る方に多い傾向があります。

 

症候性(二次性)低血圧

 

 

症候性(二次性)低血圧は、なんらかの病気が原因となって起こる低血圧のことです。以下のことが原因となることが多いです。

 

  • 出血が多い(怪我など)
  • 心臓病や胃腸疾患
  • ホルモンのバランスの乱れ

 

したがって症候性(二次性)低血圧の場合には、原因となっている病気を見つけることが重要です。

 

低血圧は体質だからと諦めていた方も、症状がつらい場合には一度病院で検査してみましょう。

 

意外にも症候性(二次性)低血圧で、原因がわかり改善できることもありますよ。

 

起立性低血圧

 

 

起立性低血圧とは、急に立ち上がったときや起き上がったときに、立ちくらみやめまいを起こすことです。

 

下半身に溜まった血液が心臓に戻りにくくなったときに、起立性低血圧が起こります。

 

体を動かす前と後の血圧を測り、比較してみましょう。

 

「最高血圧20mmHg以上」または「最低血圧10~15mmHg以上」低くなっていれば、起立性低血圧かもしれません。

 

したがって普段は血圧が正常な方や、高血圧の方も起立性低血圧を起こすことがあります。「自分は大丈夫」と油断しないようにしましょう。

 

なお、起立性低血圧にもいくつかの種類があります。ここでは2つのタイプについて、順に見ていきましょう。

 

1.特発性起立性低血圧

 

 

特発性起立性低血圧は、原因疾患が明らかでなく神経系の障害によって起こります。

 

「学校の朝礼中に倒れてしまう」
このような子どもは、特発性起立性低血圧のことが多いです。

 

ほかにも特発性起立性低血圧の症状には、めまいや立ちくらみ、嘔吐、失神などがあります。

 

特発性起立性低血圧は起立性低血圧のうち約20%を占めており、あまり心配はいりません。

 

ただし頻繁に特発性起立性低血圧の症状が現れるときには、てんかんや心臓障害の可能性も出てきます。てんかんとは、一時的に意識がなくなるなどの発作を繰り返す脳の病気のことです。

 

そのような時には、一度病院で検査してもらうと安心ですね。

 

2.二次性起立性低血圧

 

 

起立性低血圧のうち約80%と高い割合を占めるのが、「二次性起立性低血圧」です。

 

二次性起立性低血圧は、原因がはっきりしており、病気や薬剤が原因となっています。

 

主な原因となる病気や薬剤は、次の通りです。

 

【原因となる病気】

  • 糖尿病:血液中の糖が多くなる病気
  • 内分泌疾患:ホルモンの分泌が多すぎたり少なすぎたりする病気
  • 心臓弁膜症しんぞうべんまくしょう:心臓の機能が低下している病気
  • 心筋症:心臓の筋肉に異常が生じる病気

 

【原因となる薬剤】

  • 精神安定剤
  • 精神刺激剤
  • パーキンソン病治療剤
  • 降圧剤

 

上記のような病気にかかっているからといって、必ずしも特発性起立性低血圧の症状が出るわけではありません。

 

ただし気になる症状がある場合には、かかりつけ医に相談しましょう。

 

食後低血圧

 

 

食後低血圧は、その名の通り食後に血圧が低下します。

 

食べたものを消化するために、胃に血液が集まります。その結果、心臓に血液が戻りにくくなり血圧は低下するのです。

 

食後低血圧になると、下記のような症状が見られます。

 

  • だるさ
  • 胃もたれ、吐き気
  • 強い眠気
  • 立ちくらみ、失神

 

このような症状は、とくに高齢者に多く見られます。

 

中でも寝たきりの高齢者が、体を起こして食事するときに食後低血圧が生じやすいので注意しましょう。

 

【タイプ別】低血圧の対策法

 

 

あまり治療の必要がないとされている低血圧でも、生活しにくいと感じる自覚症状もありますよね。

 

低血圧の対策としては、次のようなものが有効です。

 

  • 規則正しい生活
  • 水分を多めに摂る
  • バランスのよい食事
  • 温度差に注意する

 

ほかにも、低血圧のタイプごとに注意すべき点が異なります。順に解説するので、参考にしてくださいね。

 

なお低血圧の原因となる疾患がある場合やつらい症状が長引くときには、1人で抱え込まず医師に相談しましょう。

 

手軽にバランスのよい食事をしたい方には、ナッシュの冷凍宅配弁当もおすすめです。

 

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本態性(一次性)低血圧の方は「適度な運動」

 

 

本態性(一次性)低血圧の方は、運動して全身の循環を改善することが大切です。

 

おすすめの運動は、ウォーキングやエアロビクス、サイクリングなどの有酸素運動です。

 

ただし今まで運動習慣のなかった方は、無理をしないよう注意してください。自分の体力に見合った運動を心がけ、少しずつ運動強度を上げるとよいですね。

 

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起立性低血圧の方は「動作をゆっくりと」

 

 

起立性低血圧の方は、ゆっくりと動くことを心がけましょう。

 

体の動きによって、急激に血圧が下がらないようにするためです。

 

たとえば寝ている状態から起き上がるときには、まず足首を動かすなど少しずつ体を動かすとよいでしょう。

 

食後低血圧の方は「食後にカフェインを摂る」

 

 

食後低血圧の方は、食後にお茶やコーヒーなどのカフェインを摂るのがおすすめです。

 

なぜならカフェインには、血液の巡りをよくする働きがあるからです。

 

一方、カフェインを摂ると眠れなくなる方もいます。心配な方はカフェインの入った飲み物は、朝食後だけにするなど体質に合わせて調整してくださいね。

 

カフェイン以外にも次のような工夫で、食後低血圧の改善が期待できますよ。

 

  • 1回に食べる量を減らし、食事の回数を増やす
  • 水分を多めに摂る
  • ゆっくりと姿勢を変える

 

ぜひお試しください。

 

低血圧の種類を把握して、血圧を整えよう

 

 

今回は、低血圧の症状と対策について解説しました。

 

低血圧には原因がはっきりとしているものと、していないものがあります。また低血圧は、高血圧と比べてあまり問題視されないことも多いです。

 

しかし低血圧で日常生活に支障をきたし、つらいこともありますよね。つらい症状が長く続くときには1人で抱え込まず、病院で相談してくださいね。

 

ご自身のタイプに合った対策で、低血圧の症状緩和につなげていきましょう。

 

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低血圧の改善には、バランスのよい食事も有効です。

 

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