高血圧改善に役立つ食事とは?食べ方や注意すべき食品について解説
「健康診断で血圧が高めと言われたけど、どうすればよい?」
「食事で高血圧は改善できる?」
血圧が高い自覚はあっても、なかなか改善できない方も多いでしょう。
そこで今回は、高血圧の改善に役立つ食事についてわかりやすく解説します。
塩分を減らすコツなど、すぐに始められる具体的な方法を紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、次の食事から改善してみてくださいね。
そもそも高血圧とは?
高血圧とは、その名の通り「血圧が高い」状態のことです。
血圧とは、血管内の圧力を示します。したがって血管内の圧力が、過度にかかっている状態が高血圧なのです。
実際は、血圧が高くてもあまり自覚症状は出ません。ゆえに健康診断等で高血圧と指摘されても、放置してしまう方も少なくありません。
しかし血圧の高い状態が長く続くと、血管はしなやかさを失い、硬いホースのようになってしまいます。
この状態が、いわゆる「動脈硬化」です。動脈硬化が悪化すると、脳卒中や心疾患などを引き起こします。
高血圧の基準値とは?
高血圧の診断基準として有名なものに、下記のような値があります。
診察室や健康診断で血圧を測定した場合に「収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上」
血圧を診察室や健康診断で測定した場合と、家庭で測定した場合では基準値が異なるので、以下の表を参考にしてください。
【診察室や健康診断で血圧を測定した場合】
分類 | 診察室血圧(mmHg) | ||
最高血圧 | 最低血圧 | ||
正常血圧 | <120 | かつ | <80 |
正常高値血圧 | 120~129 | かつ | <81 |
高値血圧 | 130~139 | かつ/または | 80~89 |
高血圧 | 140≦ | かつ/または | 90≦ |
【家庭で血圧を測定した場合】
分類 | 家庭血圧(mmHg) | ||
最高血圧 | 最低血圧 | ||
正常血圧 | <115 | かつ | <75 |
正常高値血圧 | 115~120 | かつ | <76 |
高値血圧 | 125~134 | かつ/または | 75~84 |
高血圧 | 135≦ | かつ/または | 85≦ |
高血圧と似た言葉として「正常高血圧」や「高値血圧」があります。
正常高血圧や高値血圧は、高血圧ほど病気になるリスクは高くありません。しかし、正常血圧に比べると病気になりやすいでしょう。
また正常高血圧や高値血圧の方は、高血圧になりやすいことも報告されています。
日本人にとって、高血圧は生活習慣病による死亡の最も大きな要因となっています。早期に対策しましょう。
高血圧の方には食事改善が大切
食事などの生活習慣改善は、血圧の低下につながります。
またすでに服薬治療を始めている高血圧の方でも、生活習慣を改善することで血圧が下がりやすくなり、薬の量を減らすことも期待できます。
血圧の高い方は将来的な病気のリスクを下げるために、食事を始めとする生活習慣の改善を行いましょう。
血圧を下げる食事のポイント
ここでは、血圧を下げるために大切な食事のポイントについて紹介します。さっそく見ていきましょう。
ポイント1.塩分コントロールをする
高血圧の改善や予防に塩分管理が欠かせません。
なぜなら塩分を摂りすぎると、血管内の水分が増えて血液量は増加し、血管に圧力がかかるからです。
そのため日本高血圧学会では、高血圧の方は塩分摂取を1日6g未満にすることが望ましいとしています。
一方で令和元年に行われた「国民健康・栄養調査」では、20歳以上における塩分摂取量の平均値は10.1gでした。
つまり高血圧の方は、平均的に摂っている塩分量よりも4g以上減らさなければいけません。
塩分コントロールのコツ
塩分は、ちょっとした工夫で減らすことができます。
塩分コントロールのコツについて紹介します。みなさんも、できることから始めてみましょう。
- 漬物を控える:食べるならば自家製浅漬けを少量楽しむ
- 麺類の汁を残す
- 新鮮な食材を使う:食材本来の味を楽しむ
- 味噌汁は具だくさんにする:少量の味噌でも美味しくなる
- 調味料をむやみに使わない:味を確認してから足す
- 減塩調味料を活用する
- 食材の香りや酸味を利用する:香辛料や香味野菜、果物の酸味を組み合わせる
- 外食や加工食品を控える
たとえば、麺類の汁を全部残せば2〜3gの塩分を減らせますよ。
「塩分量を自分で調整するのは大変」と感じる方は、塩分量に配慮したお弁当などを活用するのもよいですね。
ナッシュの冷凍宅配弁当はすべてのメニューが塩分2.5g以下で設計されています。専属のシェフが監修しており、塩分を意識しながら美味しく食べられますよ。
ポイント2.野菜や果物を積極的に食べる
野菜や果物には、塩分を排出する働きのあるカリウムが含まれます。
ゆえに野菜や果物を積極的に食べることは、血圧の低下につながるでしょう。
厚生労働省が示す野菜の摂取目標は1日350gです。しかし令和元年の調査で野菜摂取量は20歳以上の場合、平均280.5gとなっています。
つまり、今より1日あたり70gほど多くの野菜を摂りたいということですね。
野菜は加熱するとカサが減り、たくさん食べやすくなります。なお加熱した野菜は、小鉢1皿分でおよそ70gです。
しょうがやしそ、柑橘類など香りの強い野菜や果物をうまく利用すれば、調味料の使用量が減り減塩にもつながりますよ。
食べてはいけない果物とは?
高血圧の治療で降圧剤を飲んでいる方は、グレープフルーツを食べてはいけない場合があります。
処方されている薬によっては、グレープフルーツを食べると薬の効果が強く出たり、副作用が現れやすくなったりするからです。
この症状はグレープフルーツの果肉に限ったことではなく、グレープフルーツジュースにでも起こります。
またグレープフルーツを食べた日だけでなく、2〜3日影響が続くこともあるようです。ただし同じ柑橘類でもみかんやオレンジなどは、薬への影響がありません。
新たに薬を処方されたときや気になることがあるときは、薬剤師に相談すると安心ですね。
ポイント3.摂取カロリーを適正にする
摂取カロリーを適正にすれば、肥満の予防や改善が期待できます。肥満は高血圧になるリスクを高めますから、カロリーの摂りすぎには注意しましょう。
参考までに、適切な摂取カロリーの目安は下記のように算出できます。
「1日の適切な摂取カロリー(kcal)=目標体重(kg)×エネルギー係数」
※目標体重の求め方
「目標体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22」
※エネルギー係数の求め方
- 座って過ごす時間が長い:25~30
- 立ったり歩いたりすることが多い:30~35
- 力仕事や活発な運動を行う:30~
つまり「身長170cm、在宅ワークでパソコン作業の多い方」であれば、適切な摂取カロリーの目安は次のように計算できます。
- 目標体重:1.7(m)×1.7(m)×22=63.6(kg)
- エネルギー係数:25~30
1日の適切な摂取カロリーは、63.6(kg)×25~30=1590~1908(kcal)
ぜひ、ご自身の摂取カロリーの目安を計算してみてくださいね。
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ちなみに肥満者が体重を3%以上減らすと、血圧の低下に効果的との報告があります。
肥満を伴う高血圧の方は、摂取カロリーを調整し適正体重にすることから始めてみてはいかがでしょうか?
血圧を下げる飲み物は?
実は、血圧を下げる効果が認められている飲み物もあります。
たとえば「血圧が高めの方に」などと記載されている、特定保健用食品の飲み物です。
特定保健用食品とは、いわゆる「特保(トクホ)」のことです。トクホとして販売するには、国が有効性や安全性を確認しなければいけません。
ただし飲むだけで高血圧が根本的に改善するわけではありません。食事や生活習慣の改善とあわせて取り入れるとよいですね。
ほかにも次のような飲み物には、血圧を下げる成分が含まれます。
- 緑茶:カテキン
- トマトジュース:GABA
- 黒酢:酢酸
これらの飲み物をうまく活用し、血圧改善を目指しましょう。
血圧を下げるために、生活習慣全般を見直そう
今回は、高血圧の食事について解説しました。
血圧を下げるために大切な食事のポイントは、次の通りです。
- 塩分摂取量を適正にする
- 野菜や果物を積極的に食べる
- 摂取カロリーを適正にする
高血圧は自覚症状が出にくいため放置されがちです。しかし、将来的な病気のリスクを下げるためにも早めに対策をしましょう。
トクホ飲料の活用も含め、できることから生活習慣を見直してみてくださいね。
この記事が、高血圧対策を始めるきっかけとなれば幸いです。
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高血圧改善のためには、塩分量と栄養バランスに配慮した食事が重要です。
私たちは、知らずしらずのうちに塩分を摂取してしまっています。塩分量に気をつけたいと思っていても、難しいこともあるでしょう。
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